なるべく交通費を抑えて、旅行を楽しみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
特に高校生などの学生はアルバイトで稼いだお金やお小遣いなど使える範囲も限られているので、その中で最大限楽しみたいですよね。
そのようなときに便利な交通手段として夜行バスがあります。
でも高校生だけで夜行バスを利用するのは危ないかな?なんて疑問が浮かびますよね。
その危ない?の疑問やマナーについて、解説させていただきます。
目次
夜行バスに高校生一人は危ない?SNSでも不安の声多数!
夜行バスってとっても便利ですよね。
費用も安く済むし、バスの中で寝てしまえば起きたら目的地についているので、旅行などでは朝一番から刊行を楽しむことができます。
利用したいと考えている人は多いのではないのでしょうか。
なんだかちょっと怖い印象がありますよね。
夜行バスな〜未成年ひとりだと怖いけど安いんだよな
— しじみ(低浮上) (@sizimiiroiro) November 12, 2019
それな🥹🥹
未成年女が1人夜行バス乗って東京へって危険よね…😇— yuaの避難場所 (@yua_Ruby) December 16, 2023
そもそも深夜に移動することが未成年はほぼありませんからそれだけでも不安ですし、夜行バスは長時間の移動になりますのでいろいろ心配ですよね。
この記事では未成年の夜行バス乗車について解説させていただきます。
そもそも高校生が夜行バスに一人で乗って大丈夫なのか?
皆さんは夜行バスにどんな印象をお持ちでしょうか?
安い?便利?寝ていればつくから楽?
特に費用面では他の公共交通機関と比べて半額近くなったりするので、とてもありがたいですよね。
新幹線や電車、路線バスなどは遅い時間に乗車しても問題ありませんよね。
では、そもそも未成年のみで夜行バスの利用はできるのでしょうか?
憧れの一人旅や未成年同士での旅行に費用を抑えることができる夜行バスは魅力的ですが、乗車できるかどうかについて解説していきます。
「新高速乗合バス」とは?
かつて、多くの夜行バスは15歳以下の乗車は保護者の同意が必須であったり、そもそも15歳以下だけでは乗車を断られることがありました。
これは夜行バスが高速ツアーバスという形で運行されていたためです。
以前の高速バスは、乗合バス会社が運行する高速バスと旅行会社が運行する高速バスに分かれていました。
同じ高速バスでも乗合バス会社は道路運送法、旅行会社は旅行業法と規制する法律も異なっていました。
乗合バス会社に比べ、旅行会社の運行するバスは日時や料金が柔軟に変更できました。
このことに旅行会社が運行するバスは格安高速バスとして人気を呼びましたが、過密なスケジュールのしわ寄せが運転手にきてしまい、運転手の過労によって多くの方が死傷する大きな事故が発生してしまいました。
そこで高速バスの安全強化のために導入された制度がこの新高速乗合バスというものです。
高速バス事業を許可制にし、優良業者のみ高速バスを運行できるようにしたのです。
この制度により、高速バスと乗合バス(路線バス)が一本化され、どちらも乗合バスになったことにより路線バスと同じように未成年だけでも夜行バスに乗れるようになりました。
保護者の同意書が必要な場合がある?
基本的にはこの新高速乗合バスの制度を利用した夜行バスに乗車する場合は、路線バス同様に保護者の同伴や親権者同意書は必要ありません。
ただし、バスツアーとした夜行バスを運行している場合は、保護者の同伴が必要な場合や親権者同意書の提出が必要な場合がありますので注意が必要です。
せっかく予約したのに当日乗れなかった、となってはせっかくの旅行が台無しです。
予約時に規約や注意書きなどで必ず未成年の乗車について確認するようにしましょう。
夜行バスに中学生・高校生(未成年)が一人で乗ると危険なことがある?
未成年の乗車に限らないことですが、残念ですが夜行バスでは置き引きなどの事件が発生するケースもあります。
休憩時間でバスを降り際に貴重品を持ち歩くことは大事ですが、意外にも眠る際にも注意が必要です。
特に未成年の場合、様々な経験が浅く注意力が大人よりもないと思われターゲットにされてしまう場合があります。
休憩時間にしっかりと貴重品を持って降車するだけでなく、眠る際も貴重品を肌身離さず持つよう注意が必要です。
大きいバッグだけでなく、貴重品を入れるポシェットやボディバッグなどがあると便利です。
特に女子は気をつけよう!
乗るバスの座席にもよりますが、特に4列シートの際は隣の人との座席が近いことがあります。
夜行バスには色々な人が乗っているので、女子は特に注意が必要です。
バス会社によっては、同性で隣同士になるように配慮してくれますが、繁忙期や便が少ない路線などは必ずしもそうなるとは限りません。
可能であれば、女性専用バスや女性専用シートを設けている夜行バスもあるので、そちらに乗車する方が安心です。
もし女性専用バスや女性専用シートがない場合、おすすめなのが三列シートのバスです。
隣との距離が比較的広く、カーテンなどで仕切れるのである程度のプライバシーは守ることができます。
また、予約時に最前列にしてもらうようにお願いすることで、助けを求められる運転手の近くの座席を確保するのも手かもしれません。
未成年が夜行バスを利用する際の注意点!
特に友達同士で夜行バスに乗る際は、旅先へ向かうワクワク感も相まってどうしてもテンションが上がってしまいますよね。
周りの大人も気持ちは分かっていますが、しっかりと節度を持って行動をしましょう。
また、保護者の同意書が不要でも、保護者への説明や許可は必要です。
しっかり親御さんには乗るバスの便、乗る時間、行き先、到着時間を伝えましょう。
そして何かあった時に備え、保護者には移動時間中に連絡がつくようにお願いしておきましょう。
警察の補導(夜間徘徊とみなされないように!)
いざ未成年だけで夜行バスに乗れると分かっても、バスターミナルに向かう途中やサービスエリアなどで補導されるのでは?と心配に思いますよね。
夜中に未成年だけで出歩いたら深夜徘徊で補導されるという印象があると思いますが、実はちょっと違います。
夜間徘徊で補導される対象になるかどうかの基準は「概ね18歳未満の若者が目的なく出歩いている」場合に補導の対象となります。
この「目的なく」と言うところがポイントです。
夜行バスに乗るためという明確な理由がある場合は、補導の対象ではありませんのでご安心ください。
警察官も若い少年少女が何か事件に巻き込まれないように心配して声をかけてくれます。
もし警察官に声をかけられたらしっかりと夜行バスに乗る目的だと伝えましょう。
車内マナー・ルールを守る!
多くの人が一つの空間で時間を共有しているときは、車内マナーやルールを守ることが最も大事なことになります。
夜行バスの場合には多くの人が目的地に到着後、すぐに観光や仕事ができるよう移動時間を睡眠時間に充てている場合が多いです。
そんな中、スマートフォンや音楽プレーヤー、ゲーム機から音漏れや光漏れで睡眠が妨げられたらどうでしょうか。
まず、音漏れについてはイヤホンをせずに再生ボタンを押してみて音漏れしないか確認するようにしましょう。
わずかな音漏れでも、周囲の人にとっては耳につきますので細心の注意が必要です。
意外にもスマートフォンやゲーム機のボタンプッシュ音も響きますので、音漏れ以外にも注意が必要です。
また、車内はしばらく走行すると消灯して眠りにつきやすくされます。
席ごとに遮光カーテンがあればあまり神経質になる必要はありませんが、カーテンがない場合は極力光を発しないようにスマートフォンやゲーム機は触らない方が良いでしょう。
どうしても必要な場合のみ、夜間モードや光を最低限まで落として使用するのがベストです。
時間厳守!
夜行バスは出発時間、サービスエリア休憩からの出発時間など、かなりシビアに運行されます。
集合時刻にバスに乗っていないと、他の乗客や運行スケジュールを優先して置いて行かれてしまいます。
迷ってしまったから、買い物時間が思ったよりかかってしまったからと言う言い訳は通用しないのです。
しっかりと時間厳守で行動するようにしましょう。
実は特に注意が必要なのはサービスエリアでの休憩時間です。
サービスエリアには同じような大きさのバスがたくさん駐車していることが往々にしてあります。
また、同じバス会社が横並びで駐車していることもあります。
しっかりとどこに駐車しているか確認する、ナンバープレートを覚えておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結論としては未成年だけでも夜行バスに乗車して移動することは可能です。
記事をまとめましたので、注意点を再度確認してみてください。
- 未成年のみでの夜行バスの乗車は可能
- 保護者の同意は必要だが、同意書はいらないことが多い
- 深夜徘徊で補導されそうになったら、夜行バスに乗ることを伝えよう
- 車内マナー、時間厳守には注意
交通費は夜行バスで抑えて、旅先での旅費を充実させることもできます。
また夜間に移動しておくことで、当日の朝から目一杯楽しむことができるのも大きなメリットです。
しっかりと準備をして、注意点を押さえて、快適な夜行バスを過ごしてください。