乗っている新幹線が遅延した経験はありますか?
この場合、乗り換えの列車は待ってくれるのでしょうか?
もし、乗り換えに乗れなかったらどうしたらいいでしょうか?
新幹線が遅延した場合に知っておきたいこと、乗れなかった場合の振り替え方法、払い戻し方法などを紹介します。
今回のテーマは「新幹線が遅延したら乗り換え待ってくれる?特急指定席は振り替え可能?」
これを知っておけば、新幹線が遅延しても慌てずに対処できるはずです!
目次
新幹線が遅延したとき乗り換え待ってくれるの?
新幹線を利用していると、時には、自然災害、事故、故障など様々な理由によって止まったり遅れたりすることがあります。
また、通常通り運転が行われていても遅れることもあります。
予期しないことが起こると不安で慌ててしまいますよね。
待ってくれるかも!と期待もしたくなるものです。
では、新幹線が遅れた時、乗り換えの列車は果たして待ってくれるのでしょうか?
基本的には待ってもらえない?
新幹線が遅れた場合、乗り換えの列車が待ってくれるということは、基本的にはありません。
乗り換えの列車に乗れなくても、次に来る後続の列車に乗ることができるからです。
ただ、列車の本数が少なく後続の列車への影響がない場合、乗り換える予定である特急列車の指定席を取っている利用者が多い場合などの時は、状況によって判断が出されます。
待つこともありますが、待たないこともあるのです。
例外として待つということはありますが、こういう場合は待つという決まったルールというものはありません。
その時の場所や状況、遅れの程度を見て、指令を出す人が待つか待たないかを判断します。
待ってもらえない理由は?
新幹線が遅れたことで列車が待っていると、後続の列車だけでなくすべての列車のスケジュールへ大きな影響が及びます。
列車はそれぞれダイヤという秒単位で刻まれた運行計画に沿って運転されています。
もし、ひとつの列車に遅延が生じ、それを放置しておくと複雑に組まれたダイヤが食い違ってしまうので、ダイヤを正常な運転に戻さなければなりません。
しかしダイヤを正常な運転に戻すというのは、簡単な作業ではないのです。
このダイヤの乱れを最小限に留めることが正常な列車の運行を行うのに重要なのです。
新幹線が遅延したとき最終列車でも待ってくれない?
乗り換えの列車が最終列車だった場合はどうでしょうか。
最終の列車には乗らないとさすがに困るので、この場合乗り換えの列車に待ってもらうことがあります。
かと言って、いつまでも必ず待っているというわけではありません。
これも、その時の遅れの程度や状況からその時に判断が下されるのです。
私も新幹線から在来特急線に乗り換えることがよくありますが、新幹線が遅れて駅員さんに急かされながら、最終の在来特急線に走ったことがあります。
新幹線が遅延して乗り換え予定の特急指定券が使えない時の対処法は?
新幹線が遅延している場合、事前に乗っている新幹線の中で特急に乗り継ぎ予定のある利用客を把握するためにアナウンスをしたり、車掌さんが回っていることがあります。
そのような時はすぐに申し出ましょう。
しかし、このような場合でも、申し出たから100%待ってくれるというわけではなく状況を把握した上で、待つか待たないかは運行を管理する人の判断にかかっています。
では、実際に乗り継ぎの特急列車に乗れなかった場合はどうすればよいでしょうか。
まず、新幹線が遅れた場合の対処方法などのアナウンスもするはずですので、注意してよく聞くようにしましょう。
後続の電車に変更可能?振り替え方法は?
乗り換えするはずの指定席を取った列車に乗れなかった場合は後続の列車に変更して乗ることができます。
駅の係員さんに申し出て、後続に来る同じ区間、同じ種類の指定席に変更してもらいましょう。
もし、後続の列車の指定席が満席で自由席に変更する場合は、特急料金の半額・グリーン料金・グランクラス料金の全額を払い戻ししてもらえます。
時間がない時は、とりあえず先に列車に乗り込んでしまい、車掌さんが来たら変更の手配をしてもらうこともできます。
すでに、一度変更している指定券であったとしてもこのような場合には変更してもらえます。
全額払い戻しは何時間遅延から?
乗っている新幹線が目的地に到着予定時刻より2時間以上遅れた場合に、新幹線特急料金の全額が払い戻しされます。
運賃(乗車券)は払い戻しされません。
グリーン料金・グランクラス料金は払い戻しの対象外となり、特急料金のみ払い戻しされます。
■特急料金払い戻し方法
新幹線駅の改札口から出る場合は、駅係員に確認をしたうえ、自動改札機に切符を通すことで切符に遅延証明が押されて出てきます。
自由席特急券の場合は、自動改札機に吸い込まれて出てこないので駅係員のいる改札を通り、特急券に遅延証明をしてもらいます。
在来線駅の改札口から出る場合も、駅係員のいる改札を通り、遅延証明をもらいます。
駅で遅延証明を受けた切符は、全国のJR駅窓口または精算所に持って行けば支払いをしてくれます。
支払い期間は、当日すぐにでもできますが、その次の日付から1年以内に支払いを受けることができます。
新幹線eチケット、スマートEXなど、ICカードを利用して乗った場合は、駅係員に確認をしたうえ、新幹線自動改札機をタッチして通れば、後日、自動的に決済用のクレジットカードに支払われます。
割引切符、格安チケットなどは、商品によってルールが違うので駅係員に問い合わせてください。
旅行会社で購入した切符の場合は、駅で遅延証明をしてもらい、切符を買った旅行会社にて払い戻しされます。
■遅延のため、旅行を中止する場合
乗っている新幹線が遅れたことで乗り換える予定の列車に間に合わず、最終到着時間が2時間以上遅れることになるため旅行を取りやめる場合は、その先の乗らなかった区間の運賃と特急料金の全額が払い戻しされます。
また、出発した駅へ戻るための料金も、戻った出発駅にて全額払い戻してもらえます。
旅行を取りやめ、出発駅に戻ることになったら改札口は出ずに、まず駅の係員に戻ることを伝えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後に以下のようにまとめました。
日々、正確に運行されている新幹線ですが、天候、災害、事故などの影響は避けられませんよね。
新幹線が遅延した場合、乗り換えの特急列車が待ってくれるかは、遅れの程度、後続の列車の数、乗り換えを必要とする利用客の数などを把握し管理する責任者がその都度判断を下します。
乗り換えするはずの特急列車に乗れなかった場合は、後続の列車に変更して乗ることができます。
乗車している新幹線の遅延により払い戻しがされる条件として、次のように決められています。
- 乗っている新幹線が目的地に到着予定時間より2時間以上遅れた場合
- 乗り換えの列車に間に合わず、最終到着時間が2時間以上遅れることが予想され旅行を取りやめる場合
払い戻し方法は切符によってそれぞれ違いますので、よく確認して行いましょう。
また、遅延した場合の案内アナウンスも注意して聞くようにしましょう。
どうしてよいかわからない時は、とにかく車掌さんや駅係員に問い合わせてみることです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。